5日に事件が起きたアメリカのバトンルージュの町で警官が射撃される

                                     https://youtu.be/xz2i0oCJj7M

武器の所持した人物の連絡を受け、急行した警官が撃たれる



7月5日にアメリカのルイジアナ州バトンルージュで発生した白人警官による黒人市民の射殺事件からおよそ2週間。そのバトンルージュで警官が武器を所持した人物に射撃されるという事件がおきました。これによって警官3人が死亡し、負傷者も3人出ています。犯人はその場で射殺されています。


犯人がダラスでの事件のように白人警官を標的にしたものかどうかは、まだわかっていません。







犯人は警察当局の調べによって、ミズーリ州カンザスシティ在住のギャビン・ロング容疑者だということが判明していて、2005年から2010年まで軍務経験があり、イラクにも6年の駐留経験があり沖縄にも駐留していた軍曹でした。




当局の発表によると、武器を所持して歩いている人物がいるという情報が入り、警察は現地に急行したところ、午前8時40分ごろ(現地時間)に美用品店の近くに黒ずくめでライフルを所持した人物を警官が発見。その4分後にロング容疑者は警官に向けた発砲を始めました。




午前8時48分に警察も射撃による応戦を開始し、容疑者を射殺したということです。




白人と黒人のあいだで起きる負の連鎖





ロング容疑者が白人警官を標的にして事件を起こしたかどうか、動機についてはまだはっきりしていない部分もありますが、バトンルージュではアルトン・スターリングさん(37)が殺された町ということもあり、Black Lives Matterの抗議運動も活発に行われ、警官と市民のあいだに緊張感が高まっていただけに、当局はスターリングさんの事件についての報復の意図があったのではないかと見ています。





関連記事:アメリカ各地に広がるBlack Lives Matterの抗議運動。逮捕者が多数






スターリングさんが射殺された翌日にはミネソタ州セントポールでフィランド・キャスティルさん(32)がやはり白人警官によって射殺され、アメリカ全土で抗議運動が実施されるようになったのですが、そんな中7日にはテキサス州ダラスでBlack Lives Matterのデモ行進中に警戒に当たっていた警官が銃撃され、5人の白人警察官が死亡する事件も発生していました。





関連記事:ダラス警官射殺事件。容疑者の狙いは「白人警官」





「暴力と憎悪はただちのやめるべき」とホールデン市長





しかし、イースト・バトンルージュ郡のキップ・ホールデン市長は、武器を所持した人物の連絡を受けて急行した警官が撃たれていることから、あらかじめ白人警官を狙ったものではないという見方を示しています。




その一方でこの事件でさらに黒人と白人のあいだでの敵意が強まることを懸念し、「暴力と憎悪はただちにやめるべきだ」とコメントしています。





オバマ大統領は17日に行った記者会見で、人種と政治の垣根を超えた融和を訴えています。




「私は5日前、射殺されたダラスの警官を追悼するセレモニーに出席するために現地を訪れ、このような話をしました。あの容疑者のように、私たちを反目させようとし、今日の新たな殺人者を生み出そうとする人はこれからも現れるでしょう。そのもくろみを打ち砕けるかどうかは私たちにかかっています。その決意ができるかどうかは、すべて私たちにかかっているのです。最善の決意がアメリカ全土に行き渡るようにし、最悪の決意を排除しなければなりません」






参照

http://www.nytimes.com/2016/07/18/us/baton-rouge-shooting.html?_r=0
http://www.huffingtonpost.com/entry/baton-rouge-police-officers-shot_us_578b9c19e4b03fc3ee51383b
http://www.foxnews.com/us/2016/07/17/3-law-enforcement-officers-killed-3-others-injured-in-baton-rouge-shooting.html





こんな記事もあります













こんな記事も読まれています

Social