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2度目の脱獄を可能にさせた刑務官の釈放
メキシコ政府は、今年1月に拘束したメキシコ最大の麻薬組織「シナロア・カルテル」の最高幹部ホアキン・”エル・チャポ”・グスマン受刑者が2015年に脱獄した際にそれを扇動した罪で逮捕されていた刑務官の釈放を命じました。
グスマン受刑者が2015年7月11日にトンネルを掘ってアルティプラノ刑務所を脱獄したときに、当時刑務官だったレオノール・ガルシア氏は他の共犯者たちが行動できるように刑務所の規則に従っていなかったとして拘束されていました。
メキシコで大きな影響力を持つ「麻薬王エル・チャポ」の脱獄には刑務官、職員、さらには市民もあわせて20人が関与したと見られていて、ガルシア氏の罪についても確証があり無罪になったわけではないと検事総長は発表しています。どうして釈放されたのかについては詳細を明らかにしていません。
独房のシャワー室に開けた穴から地下に下りたグスマン受刑者はレールに取りつけたバイクでトンネルを走り、脱獄しています。
それからおよそ半年が経ってメキシコ北西部シナロア州ロスモチスで武装したグループとの銃撃戦が起こり、彼の故郷であるその土地のホテルにグスマン受刑者が潜伏していることがわかったのでした。(⇒フィリピンではドゥテルテ大統領が麻薬犯罪一掃として抵抗する関係者の射殺を許可)
2015年に一度グスマン受刑者を取り逃がしていたメキシコ海軍はロスモチスで拘束に成功したのでした。
グスマン受刑者は2001年にも洗濯物を入れるカートに身をひそめて脱獄し、シナロア州のリゾート地マサトランで2014年2月22日に妻子とともにいるところを拘束するまで刑務所の外で生活していた過去があります。
参照
http://www.nytimes.com/aponline/2016/08/13/world/americas/ap-lt-mexico-drug-lord.html
http://www.afpbb.com/articles/-/3072605
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