https://youtu.be/F8dj_KPb4sU |
中国に直径500mの世界最大の大きさとなる電波望遠鏡が完成しました。総工事費およそ185億円をかけて制作されたこの超大型望遠鏡には地球外生命体を発見するという期待もかけられています。
使用されたパネルの数はおよそ4500枚。完成まで5年の年月を要しました。1000光年まで先の宇宙を観測します。
What makes world's largest ever radio telescope FAST in SW #China's Guizhou so extraordinary? #XinhuaTVhttps://t.co/fLK9CrBlZC— China Xinhua News (@XHNews) 2016年7月2日
500m球面電波望遠鏡、またの名「FAST」は中国南西部の貴州の山間地に作られ、アンテナの大きさはサッカーグラウンド30面分に相当します。
運転開始は9月の予定で、これから科学者たちは望遠鏡のシステムのエラーチェックや試験運転を行います。
中性水素原子やパルサーの観測に
国立天文台の鄭次長によると、FASTは遠い銀河の中性水素原子の観測やごく小さなパルサーを発見する目的で主に使用されるということです。
これまでパルサーは2000個以上発見されていますが、パルサーの観測が進めば低周波の重力波が見つかる可能性が出てきます。
これまでもっとも大きかった望遠鏡はプエルトリコのアレシボ天文台で直径は300mでした。
習近平国家主席は以前、北京で開かれた会議の中で「優れた科学技術の力は中国の強さに不可欠である」と語っています。
中国は2036年までに月面に人を送り込み、宇宙ステーションをつくる計画を立てています。
参照
http://www.bbc.com/news/world-asia-china-36700664
http://www.afpbb.com/articles/-/3055902
http://time.com/4392549/china-space-astronomy-radio-telescope-biggest-alien/
http://www.aljazeera.com/news/2016/07/china-puts-final-touches-world-largest-telescope-160703080236077.html
こんな記事もあります
- ケプラー宇宙望遠鏡によって新たに1284の惑星が発見。どのように惑星を判別しているのか
- ハッブル宇宙望遠鏡が過去最大級のブラックホールの姿を”とらえた”
- 南シナ海についての国際裁判所の判断に「対立も辞さない」と中国ははねつける
- インドネシア政府がタックス・アムネスティを導入。海外の隠し資産を国内に呼び戻す狙い