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ライアテア島のタプタプアテアが世界遺産に!
南太平洋に浮かぶタヒチ(仏領ポリネシア)は118の島からなる島嶼(とうしょ)国ですが、そのうちのひとつであるライアテア島にあるタプタプアテアのマラエが2017年7月9日にユネスコ世界文化遺産への登録が承認されました。
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仏領ポリネシアでは2番目に大きな島であるライアテア島はこれまでもシュノーケリングやスキューバダイビング、セーリングなどマリンスポーツが楽しめるリゾート地として知られてきましたが、タプタプアテアの世界遺産登録によってポリネシアの文化や歴史に対する関心が高まりそうです。
それではライアテア島とタプタプアテアにクローズアップ!
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ライアテア島
仏領ポリネシアは赤道をはさんでハワイの反対側、そしてオーストラリアやニュージーランドの東側にあります。そして首都のパペーテがあるタヒチ島から西に飛行機で50分ほど飛ぶとライアテア島に到着します。
地図を少しずらすとわかりますが、ライアテア島のすぐ北には3kmのところに同じラグーン内にあるタハア島が見えます。
高級リゾート地があるタハア島への中継地としても利用されている島ですが、ライアテアは現地の言葉で「遙かなる楽園」という意味で、かつては「神のゆりかご」という意味の「ハヴァイ(Hava'ī)」と呼ばれ、その歴史は古く、ポリネシア人が一番最初に移住したとされています。
島の北部にあるライアテア空港から東に3kmのところに仏領ポリネシアでは2番目に大きな都市ウツロアがあり、大型クルーズ船もここに停泊します。メインストリートにはマルシェ(公共市場)やレストランなどが立ち並び、お土産として人気の高い黒真珠もここで買うことができます。
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ライアテア島イメージビデオ
島内には1000mを超える山がいくつもそびえ、高所から落ちる滝や、火山でできたクレーターなど多様な自然景観があり、タヒチでは唯一となる渡航可能な河が熱帯雨林の中を流れています。
固有の動植物が生息する島としても有名で、面積が167.7 km²という小さな島に固有種が30種類ちかく確認されています。
ジープや馬、あるいはアウトリガ・カヌーというなかなか体験できない方法で自然を楽しむ人も多いようです。
もちろん、ラグーンの海を体験するアクティビティも人気です。
浅瀬でのシュノーケリングを始め、難破船を間近で見るシュノーケリングやヨットをチャーターして観光スポットを回ることができます。
そして、もうひとつのライアテア島の魅力はポリネシア地域の中心地として栄えた歴史的価値にあります。
タプタプアテアのマラエ
2017年7月9日にポーランドのクラクフで開かれた第41回世界遺産委員会でライアテア島にあるタプタプアテアがユネスコの世界文化遺産として登録されることが承認されました。フランスの海外県では初めての文化遺産登録となります。タプタプアテアのマラエ Photo byKulia Petz |
紀元前10世紀ごろに東南アジアから多くの人がアウトリガカヌーに乗って南太平洋にあるポリネシアやハワイ、イースター島など広範囲に及ぶ地域(ポリネシアン・トライアングル)に定住するようになりました。
そして、ライアテア島で、ポリネシアン・トライアングルの中では最大かつ最古となるタプタプアテアのマラエが残っています。
マラエとはタヒチ島やライアテア島を含むソシエテ諸島やランギロア島、マカテア島のあるトゥモトゥ諸島に見られるポリネシア文化の祭祀遺跡のこと。
石で長方形の区画を作り、石壁や縁石、そして上部に行くほど小さくなる3段の祭壇などで構成されています。儀式の際にはポリネシアの神や祖先の酋長たちの霊が降臨する場であり、人々にとっての聖域だったのです。
こうした祖先たちが健康や力の源である神聖なマナを与えてくれるとされていました。
また、ポリネシアン・トライアングルの核であったライアテア島では、王族の即位式や各島間の政治協定、国際会議などが開かれていました。
タプタプアテアのマラエが世界文化遺産に登録されたことにより、ポリネシアの文化と歴史に対する関心が高まり、ライアテア島を訪れる観光客も増加するものと思われます。
航空券比較サイト
ツアー旅行会社サイト
参照
http://www.tahiti-tourisme.jp/about-tahiti/general-info/where-is-tahiti/
https://www.tohotravel.com/p/tahiti/raiatea
http://www.radionz.co.nz/international/programmes/datelinepacific/audio/201787642/french-polynesian-marae-could-be-first-cultural-unesco-site
http://www.wastours.jp/web_tabihiro/hyakka_ryoran/2015/0807.html