ウクライナ当局はユーロ開催中にテロを企てていたフランス人を拘束していたと発表




5月下旬にポーランドとの国境付近でTNT火薬125kg所持しているところを逮捕



6日ウクライナ治安当局は6月10日からフランスで始まるサッカー大会UEFA欧州選手権(ユーロ2016)を標的にしたテロを企てようとしたとしてフランス人男性を首都のキエフで拘束していたことを発表しました。


先週、アメリカ政府はユーロなどヨーロッパで開かれる大きなイベントでのテロに警戒するよう渡航情報を流したばかりでした。



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ウクライナ国家保安庁が2015年の12月からマークをしていた容疑者の男性は武器を買うために非合法武装組織と接触した後、TNT(トリニトロトルエン)火薬を125kg所持していたため拘束されました。






その他にもカラシニコフ銃5丁、銃弾5000個以上、グレネード・ランチャー2門、雷管100本、目出し帽20点なども入手していたとのことです。



このフランス人男性はの名前はグレゴワール・ムトウ容疑者で、ランスに近いバル=ル=デュックの出身の25歳。ロレーヌ地方で農業を営んでいたという情報があります。







モスクやシナゴーグなど15件のテロを計画





ユーロを目標とした攻撃を15件計画していたということで、イスラム教のモスクやユダヤ教のシナゴーグ、橋、鉄道、徴税関連機関、警察のパトロール部隊など多くの場所が標的になっていました。




国家保安庁バシリー・グリツァク氏長官によると容疑者は、5月21日にポーランドとの国境付近でNTN火薬を所持しているところを逮捕したとのこと。以前から尾行をしていて2本のグレネードランチャーや他にもマシンガンを購入しているところが確認されています。



フランス政府の移民政策やイスラム教の伸張を批判




記者会見でグリツァク長官は「このフランス人は政府の行動に否定的な言葉を話していた。移民の大量受け入れやイスラム教の広がり、グローバリゼーションなどのことだ。あと計画していた複数のテロ攻撃についても語った」と伝えています。



これまでに犯罪歴はなく、極右のナショナリストでイスラム教やユダヤ教に強い反感を持つ人物のようです。逮捕後に自宅を捜索したときには武器などの他にネオナチのTシャツなども出てきました。




フランスの国立競技場であるスタッド・ド・フランスは130人が死亡した2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件でも標的になっていて、フランスとドイツの親善試合が行われているその競技場のゲート付近で犯人による自爆テロが起きています。




ユーロ開催中には250万人が試合を観戦し、海外からフランスに来る人は150万人にもなるという見通しが立てられています。フランス政府は会期中の安全を期するために総勢9万人の警備員を動員する予定だということです。






参照

http://news.sky.com/story/1707626/euro-2016-fifteen-terror-attacks-foiled
http://www.afpbb.com/articles/-/3089578
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3627218/French-man-arrested-125kg-explosives-Ukraine-planned-carry-attacks-Euro-2016-angry-mass-immigration-spread-Islam.html



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