南米として4番目の同性婚を認める国に
28日にコロンビアの憲法裁判所は国内での同性婚を法律として認める決定を下し、これによって南米では同性婚が可能になった4番目の国に仲間入りしました。
これまでの法制度で、同性カップルは公証人と裁判官による市民パートナーシップが認められてはいました。それでもあいまいになっている部分が多く、また議会は異性婚と同じ権利を認める法案の通過できなかったため、多くの自治体が同性婚の書類受理を拒んでいました。
それが今回の判決で原告は明確な権利の主張を今回の裁判で勝ち取ったことになります。
法廷でマリア・ビクトリア・カジェ裁判長は判決に際し、次のような言葉を添えています。
「多数の裁判官は、同性同士の結婚は憲法秩序を乱すものではないという結論で一致した」
「現行の民法における結婚制度の定義は同性カップルの結婚にも適用されるものとする」
コロンビアでは4月の初めに裁判官が異性婚と同性婚が同じ権利を持つよう求める申し立てを憲法裁判所が棄却していました。それが今回の判決により今月中に確定した憲法基準として記録され、これからは同性愛カップルの結婚の権利が保障されます。法の整備もこれに合わせて順次行われる予定です。
同性婚を認める国は、南米としてはアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイに続く4番目になります。
同性婚を認めている国
- オランダ(2001)
- ベルギー(2003)
- スペイン(2005)
- カナダ(2005)
- 南アフリカ(2006)
- ノルウェー(2009)
- スウェーデン(2009)
- ポルトガル(2010)
- アイスランド(2010)
- アルゼンチン(2010)
- デンマーク(2012)
- ブラジル(2013)
- フランス(2013)
- ウルグアイ(2013)
- ニュージーランド(2013)
- イギリス/ウェールズとイングランド(2013)
- ルクセンブルグ(2014)
- フィンランド(合意:2015、施行:2017)
- アイルランド(2015)
- アメリカ(2015)
- コロンビア(2016)
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