タイの「タイガーテンプル」でトラの新生児40匹が遺体で冷蔵庫から発見される


観光地としても有名だったワットパールアンタブア寺院の闇




タイのバンコクから西に110kmの位置にあるカンチャナブリーのタイガーテンプルで、冷蔵庫の中からトラの新生児40匹の遺体が発見されました。







トラ寺院ことワットパールアンタブア寺院はトラと触れ合える観光地としても有名でしたが、動物虐待や違法取引の疑いがかけられており、トラの新生児が遺体で見つかり、この疑惑が事実であったことが証明されました。今回の捜査によってトラ寺院は事実上閉園となります。



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残りのトラの新生児を売り払おうとしていた事実も明らかになった場合、寺院の関係者は4年以下の禁固または4万バーツ(およそ12万2000円)の罰金が科せられることになります。




死んでいたトラの新生児はいずれも生後1日から2日程度でしたが、死後どれくらいの日にちが経っているのかはわからないとのことです。




寺院の僧侶が鎖につながれたトラを放ち、妨害する一幕も




5月30日から保護局の職員が麻酔銃でトラを眠らせて捕獲し寺院から接収する作業が始まりましたが、当初施設に入ることを拒まれていました。5月31日には寺院の僧侶たちが進行を妨げるためにトラを解き放つ場面もありましたが、6月1日にも52頭のトラが収容されましたが、寺院には合計137頭のトラがいるため作業は1週間以上かかると見られています。




捜査やトラの収容のために動員された人は2000人以上。野生動物保護局職員や獣医、カンチャナブリーの警察や軍たちによってトラはラーチャンブリーの施設へと移されることになります。



ワットパールアンタブア寺院の副住職スーシンポン・パクチャールンはCNNのインタビューに対し、「違法なことや危険性は何一つない。こんなことをすれば観光産業に影響があるだろう」と答えています。



当寺院は2001年に利益を目的とせず、繁殖をしないという条件のもとでトラを寺院の施設で飼育する許可を野生動物保護局から得ていました。トラと並んで記念撮影ができたり餌があげられたり子供のトラを撫でられるスポットとして国内外で人気を集め、ツアーに組み込まれるほど「タイガーテンプル」は有名となっていました。




しかし、タイガーテンプルの実態は繁殖も制限されず、また飼育環境も悪く体調の良くないトラも少なくなかったようです。暴力を振われたり運度もさせてもらえず、獣医の診察も行われていないと内情を話す声もありましたが、寺院関係者は一切を否定し続けてきました。















参照


http://www.bbc.com/news/world-asia-36424091
http://edition.cnn.com/2016/06/01/asia/thailand-tiger-temple-cub-bodies-found/
http://www.bbc.com/japanese/36415033
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160531/k10010540741000.html
natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020200039
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/020200039/








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