10万台のコンピューターがオフラインに
シンガポール政府は8日に、政府が使用しているコンピューター10万台を1年以内にインターネット環境から遮断する予定であると発表をしました。
政府は公務員が使用するコンピューターから政府の情報が流出してしまうのを防ぎ、セキュリティを確保するための根本的対策として今回の決定をくだしましたが、シンガポールは世界でも有数のネット環境が優れた国であるだけに、大きな驚きを持たれています。
政府のオフィスにある10万台のコンピューターは2017年5月までにインターネット接続を切断する予定で、すでに特定の部署では切断済みであるとのことです。
政府は特に電子メールを経由して侵入するマルウェアを警戒しており、最近では仕事のメールを装ったランサムウェアも登場していることからネット環境の遮断を決断したようです。
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「公務員がネットの閲覧をする場合には、個人のタブレットか携帯電話を使用し、いずれの端末も政府の電子メールシステムには接続させない」と情報通信開発庁とコメントしています。
どうしてもインターネットを使用しなければならないときには、インターネットターミナルでオンライン環境の仕事をすることができるそうです。
シンガポールでは行政サービスをインターネット経由で受けられる環境が整っていて、婚姻届や告訴状の送付なども直接行政施設に行かずに提出することができます。
参照
http://time.com/4360919/singapore-cut-internet-access-government/
http://www.afpbb.com/articles/-/3089822
http://www.straitstimes.com/singapore/singapore-public-servants-computers-to-have-no-internet-access-from-may-next-year
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