フランクフルトからカラカスへの便がなくなる
ドイツの航空会社、ルフトハンザドイツ航空は6月18日よりフランクフルトからベネズエラの首都カラカス向けの航空便を一時停止するという発表を行いました。
原油価格の下落により経済が悪化しているベネズエラ
OPEC加盟国であるベネズエラは世界でも有数の原油産出国ですが、低迷する原油価格の影響を受けて収入が大幅に減少し、ベネズエラ経済は苦しい状況にあります。
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ルフトハンザは、ベネズエラ国内で得た収益をドルに換え、国外に送金することが難しい状況にあることと、2015年から今年に入ってもベネズエラへの国際便の需要が落ち込んでいることが一時停止の理由であるとしています。
航空会社の中にはベネズエラへの国際便を利用する際には支払いをドルで行うよう求めているところもあり、ベネズエラ政府もこれを認めています。
ルフトハンザの判断はあくまでも一時的なもので、近い将来にまたサービスを再開できるよう期待しているともコメントしています。
マドゥロ大統領罷免を求める国民
ベネズエラはチャベス前大統領の死去の後に就任したマドゥロ大統領が政権を担っているものの、超インフレに食料不足や停電、断水の発生、公共福祉への資金不足など内政の失敗が相次いでいます。2015年12月には野党が議会の過半数を獲得したにもかかわらず、政府と結びつきが強い最高裁の判決によりマドゥロ大統領の解任が実現しないままとなっています。
今年5月に入って隣国ブラジルと同じようにベネズエラ国内ではマドゥロ大統領罷免を求めるデモが発展し、18日にはその国民投票を実現させようというデモ隊と警官の間で衝突が起きる事態となっています。
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マドゥロ大統領はこうした流れに対し、5月13日に国内の一部勢力とアメリカが手を結んで政権転覆を図っているとして60日間の非常事態宣言を発令しています。
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