中国の「もの言う企業家」任志強氏が発言を理由に共産党から観察処分を言い渡される

国営メディアの姿勢を批判し、1年間の観察処分




中国の習近平政権に対して歯に衣を着せぬ発言をすることから「もの言う企業家」として知られる任志強氏が共産党執行部から1年間の観察処分を言い渡されました。



2月に習近平国家主席が国営メディアに対して共産党への姿勢を問いただしたところ、一斉に各メディアは党への絶対的な忠誠を誓いました。










これに対して任氏は中国版ツイッターの「Weibo(微博)」で「人民の利益を代表しないメディアは人民に見捨てられる」とメディアを批判。その後、3000万人以上のフォロワーがいた任氏のアカウントは当局によって削除されています。



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北京の党委員会が管理するサイトでは任氏を「党の精神を失ってしまった」「党に反対している」と批判。



任志強
任志強 
                  
picture by Ren zhi qiang


除名の次に重い処分の保護観察とは?




中国でも有数の資産家の任志強氏はその影響力を党執行部は見過ごすわけにはいかなくなったようです。北京地区の党支部から任氏に通告された観察1年という処分は8億5000万人が所属する共産党からの除名に次ぐ重い処分です。


保護観察の処分を受けると、党会議での投票権がはく奪され、選挙への立候補もできなくなります。



北京の西城地区の委員会は1日にサイトに投稿した文面で任氏の発言は「誤った発言」であり、「党の政治規範を著しく違反したため、同士任志強氏に対して党内における1年間の行政処分をうけることになる」と説明しています。




中国政府はFacebookやGoogle、Gmailなどのサービスも検閲していて、共産党の党紀に反するような内容や存在を疑問視する発言については逐一チェックをしてネット上から削除する方針を取っています。





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