2016年に大統領や首相が交代した国々(アフリカ・北中南米・オセアニア編)

コルコバードのキリスト像


アフリカ大陸、アメリカ大陸、オセアニアで2016年に首脳が交代した国



前回は2016年に指導者が交代したアジアとヨーロッパの国々を紹介しましたが、今回はアフリカ、北中南米、オセアニアです。



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アメリカでは大統領選挙が行われ、来年オバマ大統領からドナルド・トランプ氏が就任することが決まっていますが、アフリカとアメリカ大陸とオセアニアで今年のうちに首脳が変わった国を見ていきましょう。





アフリカ



中央アフリカ


フォースタン=アルシャンジュ・トゥアデラ大統領




2月14日日の決選投票によってフォスタン・アルシャンジュ・トゥアデラ氏がアニセ・ジョルジュ・ドロゲレ氏を破って中央アフリカ共和国の大統領に当選しました。トゥアデラ大統領はフランソア・ボジゼ元大統領の時代に首相を務めた人物で、それ以前は大学で数学を教える教授でした。


わずか3年前にはイスラム勢力の「セレカ」が首都を占拠する事件があり、現在もキリスト教徒との確執が続いているため、トゥアデラ大統領には両宗教の調停という責務が課されています。




ベナン

パトリス・タロン大統領




10年ベナンの大統領を務めたヤイ・ボニ前大統領が満期で退任となったために行われた選挙で、リオネル・ザンス首相を、コットン業界で成功を収めたパトリス・タロン氏が破りました。


3月に選挙が行われ、4月8日には新内閣が発足しています。





チュニジア


ユスフ・シャヘド首相




アラブの春の震源地であったチュニジアは、近年失業率15%を超える経済危機とISによるテロ事件の発生によって政情が不安定な状態にあります。


そんななか7月30日にチュニジア議会はハビーブ・シド氏に対する信任投票が行われ、反対多数により辞任が決定しました。


そして8月26日に議会は40歳のユスフ・シャヘド氏を新首相に指名。翌日カイドセブシ大統領が任命しています。





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サントメ・プリンシペ


エヴァリスト・カルバーリョ大統領




ギニア湾に浮かぶ島々からなるサントメ・プリンシペの大統領選挙決選投票は8月7日に実施されましたが、現職のダコスタ大統領は選挙に不正があったと主張しボイコットを表明していました。


第一回投票でも25%以上の得票率の差がありましたが、決選投票でエヴァリスト・カルバーリョ元首相が当選しています。








実は今年アフリカでは、ジブチ、コンゴ共和国ガボンなどアフリカ連合(AU)所属の54ヵ国のうち18の国で大統領選挙が実施されました。しかし、アフリカは長期政権になることが多いですが、今年はガンビアやガーナで現職が敗れています。なお、22年政権を握っているガンビアのジャメ大統領は選挙結果を受け入れないと表明しています。






北・中央・南アメリカ



ブラジル


ミシェル・テメル大統領



2016年にアメリカ大陸でもっとも政情が揺れた国のひとつがブラジルでした。官房長官の席につけていたルラ元大統領が大手石油会社との汚職問題で告発され、さらには自身の会計不正が明るみになって弾劾裁判にかけられ職務停止になったのが、ジルマ・ルセフ前大統領でした。




8月31日にルセフ前大統領の有罪が弾劾裁判によって確定し、その日に大統領代行を務めていたミシェル・テメル副大統領が正式に大統領に就任しました。



しかし、ルセフ前大統領はこの流れを「クーデター」であるとして非難していました。それは与党だった労働党と連立を組んでいた民主労働党に所属するテメル氏が党内で連立離脱と弾劾裁判への賛成を画策したという情報が流れたためでした。



ブラジル全土でデモが起こり支持率も著しく低下していたルセフ政権でしたが、労働党を根強く支持する農家や副大統領としての行動、そして白人男性中心の組閣をしたテメル新大統領への反発も強く、出席したリオデジャネイロパラリンピックの開幕式ではブーイングを受ける一幕がありました。




テメル大統領は国民の政界への不信を払しょくし、低迷するブラジル経済を立て直さなければならない状況下にありますが、11月25日には大統領の側近が元文化相に自分が権益を持っている建設計画を承認するよう圧力をかけた疑惑によって辞職をしています。



元文化相のマルセロ・カレロ氏はテメル大統領も圧力をかけてきた人物の1人だと主張していることから、ふたたびブラジル政界が混乱する恐れも出ています。





ペルー


ペドロ・クチンスキー大統領




ペルーで6月5日に投票が行われた大統領選挙は史上まれにみる大接戦で、開票率98.7%の時点でもどちらが勝つかわからない状況でした。最終的にアルベルト・フジモリ元大統領の娘、ケイコ・フジモリ氏を0.2%差で破ったのは、ペドロ・クチンスキー元首相でした。



クチンスキ―氏が77歳という年齢であることや議会はフジモリ氏が党首である野党の人民勢力党が過半数を占めていることから、待っているのは決して平たんな道のりではありません。しかし、世界銀行でエコノミストを務めた経験がある人物であることから、経済の発展や貧困層への政策が期待されています。





2016年のアメリカ大統領選挙は今年の海外ニュースの中でもかなり注目されたテーマでした。大方の予想を次々覆して大統領の座を射止めたのは共和党候補のドナルド・トランプ氏。2017年に現職のバラク・オバマ大統領を交代します。



また、南米のベネズエラでは経済の混乱を収拾できないニコラス・マドゥロ大統領への反発が国民の間で強まり、大統領罷免の国民投票を求めています。2017年は副大統領への権力移行を考えているマドゥロ大統領と野党との攻防が激しくなると見られます。




オセアニア


ニュージーランド


ビル・イングリッシュ首相




2016年も最後の月に入って数日になったころ、ニュージーランドから電撃的なニュースが飛び込んできました。8年にわたってニュージーランドの指導者として高い支持率で国民から信頼されきたジョン・キー首相が突然の辞任を発表したのでした。



投資銀行のメリルリンチのトレーダー出身であるキー前首相は辞任の理由はさまざまあるとし、その1つに家庭での時間を増やしたいという気持ちがあったといいます。また、トップに長く居座り続ける指導者が多いと感じ、機を見て辞めるのが国にとってプラスになると考えたようです。



12月12日に新しく首相に就任したのは副首相だったビル・イングリッシュ氏です。財務相も兼任していたイングリッシュ新首相はキー前首相の政策を引き継ぎ、ニュージーランドに経済発展を持続させていきたいと意気込みを語っています。






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参照
http://afri-quest.com/archives/2074
http://www.sankei.com/world/news/160809/wor1608090017-n1.html
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-26/OH8CAU6S972A01
http://www.afpbb.com/articles/-/3110165
http://www.cnn.co.jp/world/35093580.html




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