ガボン大統領選挙は候補者2名が勝利宣言、不正選挙批判


ジャン・ピン ガボン
               ジャン・ピン候補                 
                                 https://youtu.be/W0tfz2HOUr8

親子2代の現職ボンゴ大統領か対立候補ピン氏か





アフリカのガボンで行われた大統領選挙について、現職のアリー・ボンゴ・オンディンバ氏と対立候補のジャン・ピン氏が投票翌日の8月29日に両者が勝利宣言を出しています。





石油に恵まれたアフリカの小国




ガボンは国民は200万人に満たない小さな国ですが、アフリカでも有数の産油国であり、比較的豊かな経済状況にあります。1996年に石油輸出機構(OPEC)を脱退してますが、近年はフランスを中心とする企業を誘致するなど安定した経済状態にあります。(⇒OPECが2017年の石油需給見通しを発表




ピン氏を中心とする野党はそうした中でも原油価格の下落にともない、予算の削減で中産階級が苦しい生活を強いられていると主張し、今回の大統領選挙を戦ってきました。




双方ともに勝利宣言をする一方で、相手側が投票で不正を働いて票の水増しを行っていると非難しあっていて、選挙の勝利を主張しています。





ピン氏は「こういったときは基本的に我々のような立場の方がこの重要な大統領選挙に勝利しているものだ」と首都リーブルヴィルで開かれた支持者の集会で記者に語っています。






ピン氏が重要だと言うのもそのはずで、前回大統領選挙は7年前の2009年で当時アフリカ最長となる42年在任していた大統領が心不全のために亡くなったために実施されたものでした。









現職アリー・ボンゴ・オンディンバ氏




その7選して42年大統領の座に就いていた2代目ガボン大統領は、現在のボンゴ・オンディンバ氏の父オマール・ボンゴ・オンディンバ氏だったのです。父の死後2ヶ月後に国防大臣だったアリー・ボンゴ・オンディンバ氏は大統領選挙に勝利し、2011年の国民議会選挙では与党ガボン民主党(PDG)120議席のうち114議席を獲得し、政権を盤石のものにしていました。





内務省も今回の大統領選挙で不正があったことは認めていますが、全体に影響を与えるほどのものではなかったとしています。




「選挙は落ち着いた状況で行われ、大きな争いなどはなかった。……何ヵ所かの投票所で不正はあったが、管理委員は運営をつつがなくきちんと行ってくれたと思う」と内務省は説明しています。




選挙の結果は30日に発表される予定です。⇒集計の結果、大統領の再選が決定。不透明な内容に野党支持者が抗議、暴動









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参照


https://www.theguardian.com/world/2016/aug/28/both-sides-in-gabon-presidential-election-claim-victory-ahead-of-count
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/gabon/data.html
http://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-38459220090609?sp=true
http://www.reuters.com/article/us-gabon-election-idUSKCN1130MV


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