ジェンダー暴力根絶のためのアルゼンチンが国家計画が発表



南米アルゼンチンでは昨年1年間で男性による暴力で235人の女性が亡くなっています。これにたいしてマウリシオ・マクリ大統領は国家計画として女性への暴力を防ぐ指針を発表しました。






「女性に対する暴力の根絶を目指す」国家計画




2017年から3ヵ年計画で開始されるこの計画では、暴力を受けた女性が行ける避難所のネットワークを構築や暴力を振った男性に電子タグをとりつけて所在を確認する制度が実施されます。




37時間に1人





マクリ大統領はアルゼンチンに深く根差している男性が女性に暴力を振う風潮があり、37時間に1人女性がそのために命を落としていると指摘。そしてジェンダー暴力を止めるためには教育がカギになると述べています。





また、国民に向けて「これは政府にとってだけの問題ではありません。社会全体の問題として考えてください」と呼びかけています。





「NiUnaMenos」(あの子を探して)





今回のジェンダー暴力に関する国家計画はアルゼンチン国内でデモや集会が行われたことが大きかったようです。昨年、14歳の学生で妊娠していたキアラ・パエスさんがサンタフェ州のルフィーノで行方不明になる事件が起きました。捜索から3日後に付き合っていた少年の家の庭で遺体となって発見されます。





少年が暴力を振ってパエスさんを殺害してしまい、自宅の庭に埋めたことがその後の捜査でわかります。




また、6月には12歳の少女が暴力を受けて死亡する事件があり、アルゼンチン国内で女性を中心とした抗議運動が起きたのでした。「#NiUnaMenos」(あの子を探して)というスローガンをハッシュタグでSNSに拡散し、サッカー選手のリオネル・メッシ選手もこの運動に賛同し、Facebookにメッセージを投稿しています。














南米ではこうした動きはアルゼンチンにとどまらず、10代の少女が集団レイプをされる事件があったブラジル、その他にもメキシコやボリビア、コロンビアでもジェンダー暴力に対するデモや集会が行われています。







参照

http://www.bbc.com/news/world-latin-america-36901113
http://www.telegraph.co.uk/news/2016/07/27/argentinas-president-announces-plan-to-fight-violence-against-wo/




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