世界でもっとも平均身長が高い国。男女トップ10
イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者たちが、NCD(非感染性疾患)リスクファクターコラボレーションの論文雑誌「eLife」に世界200ヵ国の平均身長を調査し、その結果を発表しました。
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世界の平均身長トップ10
女性
- ラトビア
- オランダ
- エストニア
- チェコ
- セルビア
- スロバキア
- デンマーク
- リトアニア
- ベラルーシ
- ウクライナ
男性
- オランダ
- ベルギー
- エストニア
- ラトビア
- デンマーク
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
- クロアチア
- セルビア
- アイスランド
- チェコ
オランダ人男性の平均は18.2cm、ラトビア人女性の平均は170cm
調査は各国の18歳の平均身長を1914年から2014年の100年間のデータを集計し、どんな要素が慎重に関係するかを調べました。成長がおおかた止まる年齢だからということで18歳の平均身長を使用することにしています。
2014年のデータでもっとも高かったオランダ人男性の平均身長は182.5cm、ラトビア人女性の平均身長は170cmとなっています。
データを集計した中でもっとも平均身長が低かったのは男性が東ティモールで160cm、女性がグアテマラで149.4cmでした。
栄養や衛生面、健康管理が改善され平均身長が伸びた
この100年で食事の栄養が豊富になり、衛生面や健康管理もよくなったことが身長の伸びにつながっているとインペリアル・カレッジ・ロンドンのジェームス・ベンサム氏は説明しています。(⇒豊かな食生活の裏側、「食品ロス」について)
その中でも際立っているのが韓国の女性で20cm以上も高くなっています。また、イランの男性は16.5cm伸びています。
ベンサム氏の共同研究者であるエリオ・リボリ氏は高身長であることのリスクが減ったことも平均身長が伸びた一因として挙げています。身長が高いと循環器疾患の病気を患いやすかったのが、そうした心配が軽減されたために身長が高いことへの不安がなくなったのではないかとリボリ氏は考えています。
また、身長が高いと収入や教育の程度も高くなるという研究結果が出ていますが、残念ながらまだいくつかのガンになる可能性がかなり上がるということもわかってきたようです。
一方、アフリカや中東の一部ではこの数十年で平均身長が低くなっていて、トーゴ、スワジランド、スーダンでは過去20年でマイナス2cm、ルワンダでは過去40年でマイナス5cmとなっています。
日本人はこの100年で男性が156.2cmから170.8cm、女性が142.3cmから158.3cmに伸びています。
参照
http://www.abc.net.au/news/2016-07-27/dutch-men,-latvian-women-tallest-in-the-world:-research/7663916
http://www.cbc.ca/news/health/height-growth-canada-1.3695398
https://www.theguardian.com/science/2016/jul/26/tall-story-men-and-women-have-grown-taller-over-last-century-study-shows
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