アタチュルク国際空港でテロ事件。イスタンブールでは6月に2度のテロ

                                                                                           https://youtu.be/qHjBbwE6KZA

トルコ政府はISによる犯行という見方




トルコのイスタンブールにあるアタチュルク国際空港で28日、銃や爆弾で武装した3人の男が銃を乱射、自爆テロを行い少なくとも41人が死亡し、147人が負傷したとトルコ政府による発表がありました。


今回の事件は声明がないもののISによる犯行ではないかと見られています。イスタンブールでは6月7日にもテロが起きていますが、トルコではテロ勢力がISだけでなく毎月のように犠牲者が出ています。






事件発生時の様子







2人の犯人は国際線ロビー付近で襲撃、もう1人は駐車場付近で自爆をしたとのことです。





世界でも有数の規模と警備体制を誇るアタチュルク国際空港でのテロ




アタチュルク国際空港は年間6100万人以上と世界でも11番目に利用客数が多い空港で、事件発生から数時間は空港を閉鎖し、到着予定の飛行便は別の空港へと目的地を変更しました。しかし、明けて29日営業を再開していますが、まだ空港内の片付けに職員は追われているようです。




犯人は他の欧州の空港と比べても警戒態勢が強いアタチュルク空港の中でも警備が薄い箇所を狙って犯行を起こしたことがわかっていますが、監視カメラに映っている保安当局者は発砲による応戦と利用客を安全な店舗へと誘導を迅速に行っています。





トルコのエルドアン大統領は今回のテロ事件に接し、次のように声明を発表しています。




「そう、間違いないのだ。テロ組織にとってはイスタンブールもロンドンも、アンカラも、ベルリンも、イズミルも、シカゴも、アンタルヤも、ローマも同じようなものなのだ。どの国のあらゆる人たちがテロに対する戦いに加わらなければいま私たちが想像しているよりももっとひどいことが現実のものになってしまうだろう」





今回の事件への犯行声明はまだありませんが、ユルドゥルム首相はISによる犯行を示唆しています。今月はイスラム教のラマダンに当たる月であるため、残り少ない聖なる月にジハードを敢行する意味や、17日にファルージャがイラク軍によって陥落してしまったことへの報復の意味もあるのではないかと見られています。





参考記事:イラク軍がISからファルージャを奪還。アバディ首相「次はモスル」





絶えないトルコでのテロ



ISにクルド労働党、クルド解放のタカ、改革人民解放党・戦線




イスタンブールで起きた6月7日のテロでは爆弾により11人が死亡していますが、このときにはクルド人組織「クルド解放のタカ(TAK)」がクルド人への残虐な戦争をしかけるエルドアン大統領への報復であると犯行声明を10日に出しています。





トルコのテロ組織はクルド労働者党(PKK)や改革人民解放党・戦線(DHKP/C)などが30年以上もトルコ国内で活動を行っています。




そしてISやPKKから分かれて誕生したTAKなども活発になってきています。TAKは3月13日に首都のアンカラで死者34人負傷者150人以上を出したテロへの犯行声明を出していますが(トルコ政府はPKKによる犯行と主張)、これは2015年7月にエルドアン大統領がPKKやISに行った軍事作戦への報復だとしています。




また、トルコはISへの攻撃のためにシリアまでも軍事行動を広げており、今回のISからの反撃という見方が強まっています。







参照

http://edition.cnn.com/2016/06/28/europe/turkey-istanbul-airport-attacks/
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062900045&g=isk
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016031700695&g=int
http://www.cnn.co.jp/world/35085071.html
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror.asp?id=052
http://mainichi.jp/articles/20160611/k00/00m/030/152000c



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