米司法局がIBM元社員の中国人を産業スパイ容疑で起訴


2015年にFBIのおとり捜査によって逮捕



アメリカ司法局はコンピューター・メーカーのIBMの元社員、徐家強容疑者を産業スパイ行為と企業機密コードの盗用など6つの罪で起訴しました。







容疑がかけられている中国人は2015年12月に連邦捜査局によって逮捕されていましたが、徐容疑者は雇用主であるIBMから盗んだ情報を中国の国家衛生計画生育委員会に利用していたとのことです。




司法局はウェブサイトで、「アメリカの企業情報を自国のために盗み出す人物は、我々の経済と国家安全保障にとっての脅威である」とコメントしています。





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当局は当該の会社名を明らかにせず




司法省は徐容疑者の雇用先については公表していませんが、IBMのサイトに開発者として紹介されていることや、LinkedInに本人のものと思われるアカウントがあることから同一人物ではないかと考えられます。




徐容疑者はその会社で2010年から2014年までのあいだ開発者として勤めていて、退職後の2015年に会社のソフトウェアデータをFBIのおとり捜査員に渡し、その後逮捕されました。





捜査員が受け渡されたデータは、クラスタ化されたファイルシステムや複数のサーバーにコンピューターをつないで作業効率を上げるソフトウェアだったということです。




続くアメリカでの中国人の産業スパイ




中国のアメリカに対する産業スパイ容疑による起訴は2015年にもあり、5月19日に天津大学の教授3人を含む6人がアバゴ・テクノロジー社やスカイワークス・ソリューションズ社から携帯電話のアンテナなどに使う先端技術の機密情報を盗んだとされています。





アメリカと中国間での産業スパイはひとつの問題として横たわっていますが、昨年、習近平国家主席は、中国として産業スパイ行為を支援するようなことは決してしていないとコメントしています。



徐容疑者の罪状認否は6月16日(現地時間)に行われます。




参照


http://www.ibtimes.com/us-charges-chinese-man-former-ibm-employee-economic-espionage-2382278
http://www.bbc.com/news/business-36535577
http://gwweb.jica.go.jp/km/ProjectView.nsf/VIEWALL/ee119ffd7f72d06a492577ac007a0598?OpenDocument











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