コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領がかつての野党党首を首相に指名


憲法改正により3期目の大統領の任期に入ったサスヌゲソ氏




コンゴ共和国のドニ・サスヌゲソ大統領は23日に国営テレビで会見を行い、元財務大臣のクレメント・モウアンバ氏を首相に任命するという発表を行いました。モウアンバ氏はかつて野党党首だった人物です。


サスヌゲソ大統領は3月20日に実施された選挙で60%以上の得票で当選しましたが、敗れた対立候補5人が選挙に不正があったとして異議を申し立てていました。4月4日に憲法裁判所が対立候補の訴えを退け、正式にサスヌゲソ大統領の就任が決定。




反政府勢力との攻防が続く産油国コンゴ共和国



サスヌゲソ大統領は1979年から1992年の期間で初めて大統領の座につきました。1997年のコンゴ内戦で再び大統領に返り咲き、2002年と2009年に続いてその任を務め、過去37年のうち32年をコンゴ(共和国)の顔として政治を取りしきってきましたが、3期目となる再選も決まり5年のさらなる任期が与えられています。





首相に就任することになったモウアンバ氏は社会民主主義パン・アフリカ連合(UPADS)に所属し、1992年から1993年にかけて財務大臣を務めていましたが、2015年に先月の大統領選でサスヌゲソ大統領の3期目を可能にする国民投票の協議に参加したため、UPADSから追放されていました。




サスヌゲソ大統領は、400万人が暮らす石油産出国の経済を強化し、若者の高い失業に取り組むことが特に今回私に新しく与えられた任務となるだろうと、これからの政策について語っています。



一方でサスヌゲソ政権は反対勢力へたびたび武力行使を行っている事実もあり、アムネスティインターナショナルによると、18日にはコンゴ共和国南部の地域に爆撃を行い、少なくとも30人が死亡したという報告があります。




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