LGBTプライドパレードをウガンダ政府が強制散会


LGBT レインボー 靴

LGBTの集会は「反同性愛法」で違法となるウガンダ



ウガンダで9月24日に開かれる予定だったLGBTプライドパレード(ゲイ・パレード)は行進が始まる前に警察当局によって散会となっています。







同国のサイモン・ロコド倫理相は以前に「パレード参加者は逮捕する」と声明を発表するなど、国内の同性愛者への取り締まりを強化しています。


ジェンダー関連ニュース



延期していたパレードも開始前に散会




今回がウガンダで5回目となる予定だったLGBTプライドパレードでしたが、政府は行進の実施そのものを認めない姿勢をはっきりとさせました。パレードの中止は2度目となります。



エンテベ植物園での集まりが警官隊によって解散させられると、参加者たちはビクトリア湖の人目につかない道端で再び一堂に会してささやかな祝宴を開いたのでした。



しかし、それもつかの間、この場所にも警察が現れ、乗ってきたバスに戻るよう命令して強制的に散会させられます。


会の主催者で活動家のカーシャ・ジャクリーン・ナバゲセラさんを始めとする何人かはバスに乗ることを拒否し、その場に居座ろうとしましたが、警察はナバゲセラさんの車をレッカー移動。


そしてバスを首都のカンパラに向かう幹線道路まで誘導していったのですが、中にはそのまま警察署に連れて行かれるのではないかと思い、途中でバスから飛び降りた人もいるということです。



元カトリック司祭のロコド倫理相




もともと今年のLGBTプライドパレードは8月に開催される予定でしたが、ロコド倫理相の圧力を受けて延期されていました。実際には逮捕者は出なかったようですが、ウガンダでは同性愛が法律で禁じられているため、逮捕・起訴された場合には懲役7年の実刑が言い渡されることになります。




同性愛についてはヨーロッパやアメリカ大陸において理解が進んでいる状態で、今年はコロンビアで同性愛者の結婚が異性と同じ権利が法律で認められています。その一方で、ウガンダと同じようにトルコでもLGBTのデモを警官隊が催涙ガスなどで散会させています


しかし、ウガンダでは特に元カトリック司祭であるロコド倫理相の影響が強く、道徳向上を目的として同性愛が罪であるとして「反同性愛法」を議会に提出しています。


ロコド倫理相の提出した法案で他にも知られているのは「反ポルノ法」で、女性がミニスカートなど露出の多い服装をするのを禁じた法律です。有罪が確定した場合には最長で禁固10年の刑が科されます。


「反ポルノ法」によって、実際にセクシーなミュージックビデオを制作していた歌手のジェマイマ・カンシメさんが逮捕・起訴されています。カンシメさんのミュージックビデオについてロコド氏は「とてもひわいで、わいせつ」であるとして、情報員に監視させているとコメントしていました。


カトリックの道徳倫理に基づいた風俗の取り締まりは今後もウガンダで続くと見られ、人権団体の反発も起きています。




ウガンダ関連記事







参照

http://www.voanews.com/a/uganda-gay-pride-parade-broken-up-by-police/3523539.html
http://www.afpbb.com/articles/-/3049827?page=2


こんな記事も読まれています

Social