予定より大幅に遅れて「ナイト・チューブ」が運行開始
2015年に開始する予定だったロンドンの地下鉄を終夜営業するサービス「ナイト・チューブ」が8月19日から一部区間で実施されます。
まずはビクトリア線とセントラル線の一部の2路線が週末の金曜と土曜に終日運転となり、ジュビリー線、ノーザン線、ピカデリー線も今年の秋にはナイト・チューブが運行されることになります。
前市長のボリス・ジョンソン氏が提案していた計画でしたが、労働組合との交渉が進まず実現しないままになっていました。
5月に就任したカーン市長は大きな経済効果が見込めるこの計画が進んでいないことに驚き、秋には実施できるように調整を行ってきました。市長就任から100日目を迎えた週の実現となりました。
Londoners express their delight as the Night Tube finally launches https://t.co/Mwg7TADBHh pic.twitter.com/sNdoOpQXrK— Evening Standard (@standardnews) 2016年8月19日
「ロンドンの雇用者、ロンドンへの投資家、ロンドンの旅行者がナイト・チューブを心から歓迎してくれているのを見ると、こんなにも時間がかかってしまっていたのが驚きだ。実現できてうれしいし、よくやったなと思う」と語っています。
ロンドンは世界の大都市と比べ11時には閉店してしまう店が多く、深夜に交通機関を使うとするとバスやタクシーを使う以外に選択肢はありませんでした。しかし、ロンドン交通局はナイト・チューブが運行する午前0時半~6時の間に18万回の利用が見込めるとしています。
終夜の運行が実施されると、看護師や警備員のような夜間シフトの仕事に就いている人が利用できるようになるだけでなく、これまでその時間には店じまいをしていたパブなども営業時間を延長するようになり、消費と雇用が増大するものと見られます。5路線すべてでナイト・チューブが実施されると、毎週金曜と土曜の深夜帯だけで20万人の乗客が利用するとロンドン地下鉄は発表しています。
もちろん深夜となると犯罪の発生率も上がることになるので、金曜と土曜の深夜運行時には英国交通警察が100人近くが追加で配備され、144駅を巡回し、乗客の安全を見守ります。
.@TfL launches #NightTube today! You'll see us at platforms, stations and aboard services throughout the night. pic.twitter.com/7JJCn7ROb1— BTP (@BTP) 2016年8月19日
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参照
https://www.theguardian.com/uk-news/2016/aug/19/sadiq-khan-launch-london-night-tube-service?CMP=twt_gu
http://www.afpbb.com/articles/-/3098028