フィリピンのドゥテルテ大統領が調査を求める国連に「脱退も辞さない」

                                         https://youtu.be/vg0xtsxDL4E

これまでに麻薬関係者1500人以上が超法規的取り締まりによって射殺





フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は8月21日に行った記者会見で、国連がドゥテルテ政権が行っている麻薬の超法規的取り締まりが国際法に違反している疑いがあり、同国で調査を実施したいという意向を表したのに対し、「国連脱退も辞さない」として強い牽制をかけています。







およそ2ヵ月前に就任したドゥテルテ大統領は麻薬の犯罪取り締まりの過程においてこれまでに関与したとみられる人を665人、自警団を889人殺害したという内容が上院議員の公聴会で報告されました。





アメリカや国連の干渉に反発





これに対して国連の人権問題に関する国連特別報告者のアグネス・カラマード氏やアメリカの国務省が人権侵害による国際法違反の可能性があると指摘していました。






その発言からわずか2時間後、ドゥテルテ大統領は「国連から脱退しなければならないことだってありえる。そっちが失礼な態度で臨むなら、ふざけるな、こっちは出ていくまでだ」と強い口調で反発しました。






ドゥテルテ大統領はつねづね国連の干渉を嫌ってきましたが、21日にダバオで開かれた会見は午前1時に始まり、国連とアメリカへの反発を強く打ち出す姿勢を示しています。また、アメリカでの白人警官と黒人市民のあいだでの射殺事件の数々や、アレッポで血まみれになった少年の写真に言及し、アメリカや国連に暴力やシリア内戦などの戦争を止める力がないと非難。






自首した人は60万人以上





ドゥテルテ大統領は麻薬犯罪に対する自らの実力行使が逮捕者4000人以上、殺害をおそれての自首が60万人以上という実績をあげていることから、結果を出せていない状況を指摘し、フィリピンのやりかたについて踏み込まないよう主張しています。



投降した麻薬犯罪関係者




警察への指示と現場での行動、容疑者が抵抗を見せたときに射殺する責任をすべて自らが負うというドゥテルテ大統領。麻薬をフィリピンからなくすために必要な手段だとしていて、反発する野党の議員が逆にやり玉にあげられてしまっている状況のようです。





射殺されてしまった恋人にとりすがる女性





参照

http://www.foxnews.com/world/2016/08/21/philippines-leader-threatens-to-pull-troops-from-un-lashes-out-at-us.html
http://www.jiji.com/jc/p?id=20160821181345-0022183332
http://www.afpbb.com/articles/-/3098235
http://edition.cnn.com/2016/08/21/asia/philippines-duterte-threatens-to-leave-un/



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