インドで60年ぶりに最高気温を更新。6月まで深刻な暑さが続く


インドのラージャスターン州ファロージで51℃



19日にインドのラージャスターン州ファロージで観測史上もっとも気温の高い51℃を記録しました。インドでこれまでもっとも気温が高かったのがアルワル北部の町で記録した1956年の50.6℃だったため、60年ぶりに数字が塗り替えられたことになります。


インド北部ではこの数週間、熱波で40℃を超える日が続いて深刻な干ばつが起きています。







インドでは45℃を超えると熱波の宣言が発令されますが、この日は同じラジャスタン州のチュルでも気温が50.6℃に達し、マディヤプラデシュ州とグジャラート州でも記録的な高温となり、国を超えてバングラデシュではジャコババードの51.5℃、バハワルナガルとシビでも50℃という猛烈な暑さでした。




ちなみに過去最も気温が高かったのは1913年のアメリカ、デスバレーの56.7℃。


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インド気象局の予想では、5月17日から始まったインド西部から中部にかけての熱波は27日あたりまで続くと見られ、それ以降31日にかけて徐々に気温は下降に向かうとのことで、まだ1週間くらいはこの厳しい暑さが続くことになりそうです。






すでに600人超が熱射病で死亡




2015年にも熱波に見舞われたインドはアーンドラ・プラデーシュ州だけで1000人、インド全体では2300人の死者が出ています。




そして今年は現在の時点で熱射病による死者はテランガーナ州で少なくとも300人、デリーで340人が少なくとも亡くなっています。




「言葉も失うほど暑いインド。文字通り道路が解けている。(華氏)123℃。午後4時で100人死亡」





記録的な猛暑はいったん今月末に収まるかもしれませんが、それでもインドで本格的に暑さが和らぐのは6月中旬にモンスーンが訪れてからとなります。




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2015年に続き、今年も地球の平均気温の記録が更新か




昨年は、地球全体が観測史上もっとも気温の高い年でしたが、今年もインドだけでなく世界の平均気温がまた更新されるだろうというのがNASAの見解として発表されており、インド科学技術相が昨年コメントしていたように「単なる異常な暑さ」ではなく気候変動の一環であるという見方も強まっています。







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