モン・サン・ミシェルもカッパドキアにもホテルがある。”泊まれる”おすすめ世界遺産



ベルサイユ宮殿の一部がホテルに




2016年4月4日、フランスが好きな人には驚くようなニュースが報じられました。それは世界遺産のベルサイユ宮殿の一部を改装し、小規模の高級ホテルとフランスレストランになるという内容のものでした。






4月1日にベルサイユ宮殿の理事会は、フランスのホテルグループのロブ・ホテル・コレクションとシェフのアラン・デュカス氏の合同事業に建物を貸し出す計画を承認しました。フランス政府からの補助金が削減されてきたベルサイユ宮殿の理事会は、施設の運営を得るために今回の決定に踏み切りました。



貸し出される建物はグラン・コントローレ、プチ・コントローレ、バビヨン・デ・プルミエ・サン・マルシュと呼ばれる3棟で、この合同事業代は2500万ユーロ(約31億円)をかけて改修を行い、2018年の予定で20の客室にテラス、プールが作られることになるとウォール・ストリート・ジャーナルは解説しています。




あのベルサイユ宮殿に泊まれるというのはなんだか夢のような話ですが、実は同じように宿泊可能な世界遺産というのはいくつもあるんです。




モン・サン・ミシェル







ベルサイユ宮殿に負けない観光地であるモン・サン・ミッシェル。「西洋の驚異」と呼ばれるまるで絵画のような幻想的景色が年間300万人もの人を引きつけるのでしょう。


モン・サン・ミッシルの周りには対岸にも宿泊施設はあるのですが、島の中にも泊まれるんです。夜や朝の雰囲気を味わうことができるのが醍醐味でしょう。




モン・サン・ミシェルの島内、周辺にあるホテルの詳細を見てみよう!-トリップ・アドバイザー




アルベロベッロ







こちらも日本人観光客に人気な、イタリアの南部、アルベロベッロ(Alberobello)の「トゥルッリ」です。15世紀には現在の街並みの原型があったと言われる伝統的な建築の集合体です。トゥルッリと呼ばれるこのひとつひとつの家は、他の場所にもあるのですが、集中して街を形成しているのはアルベロベッロだけです。かわいらしい景色です。



今も地元の人々が暮らしているこのアルベロベッロの中にいくつかホテルになっている建物があります。建物の外観はそのままで中は改装してあるので快適な宿泊が楽しめます。










リラ修道院






夜には何ともミステリアスな雰囲気になるブルガリア西部にあるリラ修道院。ブルガリアで人気の高い観光スポットです。ブルガリアの教育や文化の中心地として存在してきた場所で、標高1147mという山間の地にあります。



こちらは僧院内の一室に泊まらせてもらう簡易宿泊の形になっていますので、観光客に向けて積極的に修道院がすすめているわけではありません。









シェーンブルン宮殿




オーストリア帝国の繁栄を今に姿を残す「シェーンブルン宮殿」は、歴代の皇帝が生活していた場所であり、その中には6歳だったモーツァルトが演奏をした「鏡の間」もあります。外観はバロック式で内装はロココ式になっています(マリア・テレジアの指示で改装、拡張)。



2014年から宿泊できるようになり、1泊10万円~。







アルハンブラ宮殿





スペインのアンダルシア地方、グラナダにあるアルハンブラ宮殿はスペイン・イスラム建築の最高峰。800年近くイベリア半島を支配したイスラム王朝の栄達を今に伝えます。ムカルナス(モカラベ)と呼ばれる天井装飾やアラベスク模様、透かし彫りの窓など、見るものを圧倒する美しさです。



アルハンブラ宮殿の宿泊施設というと有名なのが「パラドール・デ・グラナダ」。15世紀にたてられた修道院を改修したホテルです。






頤和園







中国の北京にある頤和園は広さ290haの広さがあり、その3分の2を湖が占めるという優雅な庭園です。清朝の皇帝が母のために建設し、後に西太后が建物を豪華なものにしてそこに暮らし、政務を執り行ったりしました。


2008年にアマン・アット・サマー パレス北京という、プール付きのホテルが頤和園の中にあります。







カッパドキア













南北50kmにわたって奇岩が立ち並び、複雑に入り組んだ洞窟が地下都市を形成しているトルコのカッパドキア。自然と人間が共につくりだした景観で、地下都市はまだ未発見のものも数多く眠っていると言われています。


カッパドキアに泊まると言ったら「洞窟ホテル」。同じく「泊まれる」世界遺産、イタリアの「マテーラの洞窟住居」とどちらにしようか悩みどころです。








マチュピチュ







ペルーの標高2280mの頂上にあるインカの「空中都市」マチュピチュ。ヨーロッパから侵入してきたスペイン人から逃れ、再起を図るために作られた秘密都市とも言われています。しかし、16世紀半ばに住んでいた人々はさらに山の奥地へと移り住んでいったという話です。



このマチュピチュに隣接した場所に立っているのがベルモンド、サンクチュアリー・ロッジです。テーラーメイドのトレッキングやツアーを頼むこともできます。








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