Windows版のQuickTimeにセキュリティ上の脆弱性が2点見つかる
トレンドマイクロ社傘下のThe Zero Day Initiative(ZDI)はメディアプレーヤーQuickTimeのWindows版に脆弱性が2点見つかったことをApple社に報告したと、ウェブサイト上で発表しました。QuickTimeはApple社が提供している、映像や音声などの編集が可能なマルチメディアソフトです。
即時のアンインストールが解決策
1991年に公開され、そのごWindowsでもダウンロードが可能になりました。現在もQuickTime for Windowsのダウンロードはできる状態になっていますが、Apple社によるアップデートは行われていないのでパソコンのセキュリティ上このソフトをアンインストールすることが望ましいです。
「現時点でApple社のQuickTimeに確認されているこの2点の脆弱性、あるいはその他の脆弱性をつかれるような攻撃を受ける恐れからウィンドウズのシステムを守るには、QuickTimeをアンインストールするしかありません」とZDIはサイトで忠告しています。
アメリカ合衆国国土安全保障省も今回見つかったQuickTimeの脆弱性について警鐘を鳴らしていて、やはりパソコンからのアンインストールを推奨しています。もちろん、Mac版のQuickTimeは今まで通りに使えます。
パソコンはWindowsを使用しているけれど、音楽を聴くのにiPhoneやiPodで再生している人はiTunesの曲のために、パソコンにQuickTImeがインストールされているのではないでしょうか。
QuickTime for Windowsのアンインストール方法
アンインストールの手順は「スタート」ボタンから「コントロールパネル」を開き、その中から「プログラム」、さらに「プログラムと機能」を選択します。そして、QuickTImeのプログラムを選択して、「削除」をクリックするとQuickTime for Windowsをパソコンからアンインストールできます。
メディアプレーヤーについては、QuickTIme以外にも多数出ているので、代わりにそうしたものをインストールするといいでしょう。
どんな被害を受ける可能性があるのか?
ZDIがZDI-16-241とZDI-16-242と名づけたこの脆弱性は、ハッカーによる攻撃を受けた場合に、パソコンのコード実行が可能になり、パソコン内にマルウェアソフトがインストールされ、ウェブサイトのリンクや悪意のあるファイルが開かれてたりしてしまいます。
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