宇宙飛行士スコット・ケリーさんは写真がすごかったり「宇宙兄弟」だったり

スコット・ケリー マーク・ケリー



今回の滞在の中で「双子の宇宙実験」もミッションの1つに入っていた


火星への有人探査を視野に入れたISSの長期滞在から帰ってきた宇宙飛行士の1人、スコット・ケリーさん(写真右)。宇宙空間の連続滞在が340日、通算滞在日数が520日というアメリカ人宇宙飛行士として最長の記録を更新しました。





そんなスコット・ケリーさんには、彼にしかできない宇宙実験に加わっています。それは「双子の宇宙実験」。宇宙飛行士が宇宙空間にいる間にどんな身体的影響が出るのかを調べるために、同じ遺伝子を持つ双子を比較するというものです。


そう、スコット・ケリーさんにはマークさん(写真左)という双子の兄弟がいるんです。しかもマークさんはもう引退されていますが、元宇宙飛行士でした。まさにマンガの『宇宙兄弟』ですね。





5cm伸びた身長が2日で元に戻る








地球に帰還直後にNASAがスコットさんの身長を計測したときには出発前よりも約5cm伸びていたということです。


さらにCNNがマークさんに取材したところによると、それから1時間後にスコットさんと背中合わせで測ったところ約3.8cm伸びている状態になったとのこと。


そして2日後には元に戻ったそうです。


これは無重力状態のISS滞在中には地上のように重力が働かないため、背骨にかかる圧力が無くなり、身長が伸びるのです。


こうした宇宙空間での生活が身体にどのような影響を与えるかを調べることも、これから火星への有人探査を行うためにNASAが準備しておかなければいけないことになります。



滞在中の写真が話題に


スコットさんはISS滞在中にも私たちとの交流につとめ、TwitterやInstagramでモジュールから撮影した地球や星などの写真をアップしていました。あまりの美しさに世界中で反響を呼びました。ここにそのいくつかを紹介したいと思います。





オーロラが立ち上る





夜の日本





日没






氷河








バハマの海











エジプト












夜のマケドニア












地球帰還翌日のスコットさん。家に帰ります。








こんな記事もあります

ハッブル宇宙望遠鏡が過去最大級のブラックホールの姿を”とらえた”
ケプラー宇宙望遠鏡によって新たに1284の惑星が発見。どのように惑星を判別しているのか










こんな記事も読まれています

Social