肥満の原因には「結婚相手」という要素が大きかったという研究結果





子供のころの生活環境より大事。結婚相手と肥満の関係



イギリスのエディンバラ大学にあるMRC(Medical Reserch Council)の人類遺伝学チームが発表した研究結果によると、成人してからの肥満は結婚相手の影響を大きく受けるというものだった。


それは子供のころの生活環境や兄弟、親による影響よりももっと大きいのだという。




この研究はスコットランドの医学調査プロジェクトであるジェネレーション・スコットランドの一環で行われたもので、スコットランドに住む家族から中年成人2万人を対象にした。


調査の対象となった人はWHR(ウェストヒップ比:ウェストのサイズをヒップのサイズで割った数値。肥満対策の目安となる)や血圧、体脂肪率、BMIなどの16項目で肥満と健康の状態を測った。


そして子供のころの生活スタイル、大人になってからの生活スタイル、遺伝子といった要因との関係を調べた。



その結果、配偶者との関係が肥満に大きく関係していることが明らかになった。これは結婚した相手の食事の内容や運動の量が本人にも影響するからだという。









調査チームを率いるクリス・ハーレイ教授はこう説明する。


「人の個人差が生まれる原因として遺伝子が大きな割合を占めていますが、私たちの研究によると肥満になるかどうかは成人してからの配偶者と共有している環境もまた影響していることを示唆しています。これは成長期の生活環境よりも影響としては大きいものになります。


この発見は、たとえ肥満の病歴を持った家族の中に育った人でも、生活習慣を変えれば肥満のリスクを下げることができるという事実を示しています」



これはつまりどちらも肥満になるようなライフスタイルをもともと持っていたとしても、片方、もっと望ましいのは夫婦2人ともが健康的な生活へと改善するようにすれば肥満は解消されていくということになるのだろう。




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