究極のエコロジーを実現する”水中摩天楼”
ベルギーの建築家ヴィンセント・カレボーが思い描く未来の住宅はまさに近未来を形にしたものじゃないだろうか。
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プロジェクト名は"Aequorea"(オワンクラゲ)
オワンクラゲという奇妙な名前がつけられたこの計画は、ブラジルのリオデジャネイロの沿岸に作られる予定で、しかも海の中に作ってしまおうという時点でかなり最先端を行っているが、驚くのはまだ早い。
まず、その規模の大きさ。1つの建物が深さ1000メートルにまでおよび、階数にすると250階。直径は500メートル。全体で20000人の人が住めるほどのスペースになる。
それだけ巨大な建築物を、しかも海の中に作るとなるとその素材の方も気になってくる。
素材は世界各国から出ているプラスチックのゴミを再利用するらしい。それに微細藻類を加えて3Dプリンタによってクラゲ型の建物に成型する。この形が波や気候の影響を受けにくく、その逆の環境への影響も少なくする効果がある。
完全自立型をコンセプトにしている"Aequorea"の中には農業スペースや研究所、リサイクルプラント、スポーツ施設なども完備される予定だ。
水に関しては海水を脱塩化することによって半永久的に得ることができ、これから深刻化するであろう水問題に対しても答えを出している。
微細藻類の力で人の出した廃棄物をリサイクルしたり、生体発光によって建物の中に光をもたらしてくれる。生活に必要なエネルギーについては海洋温度差発電によってまかなわれる。
(Vincent Callebaut Architecture C.V)