イギリス以外の国々にEU離脱の国民投票が波及する可能性を懸念
イギリス国内で意見が二分されているEU離脱を巡る国民投票(Brexit、ブレグジット)について、スウェーデンのマルゴット・ヴァルストレム外務大臣はこの国民投票そのものがEUの分裂につながりかねないとBBCのインタビューに答えています。
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Sweden’s foreign minister warns Brexit vote can break up the EU — whichever side wins https://t.co/k8cBrH4pfe pic.twitter.com/HnFBe5T6pl— POLITICO Europe (@POLITICOEurope) 2016年6月11日
ヴァルストレム外務相が恐れているのは、Brexitの影響を受けたEU加盟各国の国民が離脱を問う国民投票を求める連鎖が起きてしまうこと。ドイツのショイブレ財務相も10日に同様の懸念を表明しています。
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「(イギリスのEU離脱が決まれば)他のEU加盟国もこう言いだすでしょう。『そうか、あそこがやめられるならうちも国民投票やって抜けた方がいいのかも」とヴァルストレム外務相は結果の如何にかかわらず国民投票後のEUを心配しています。
交渉のカードとしてのEU離脱国民投票
また、イギリスが現在EU離脱を交渉の材料にして残留した場合に少しでも有利な条件で残れるようにしている点も指摘し、やはり他の国もその真似をする可能性もあると考えています。EUでの立場が今よりもよくなるというなら、いずれの国も交渉材料としての離脱国民投票を実施した方が有利と考えるのは無理からぬことです。
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イギリスがEU離脱について発表した単一市場からの撤退が意味するものとは?
多くの国が残留を前提としたEU離脱国民投票を行い、自国に利する条件で残ろうとすればEUの調和を保つことが難しくなるでしょう。
スウェーデンにとっては大きな貿易相手であり、またイギリス国内には9万人のスウェーデン人が暮らしていることから、ヴァルストレム外相はイギリスのEU残留を望んでいます。
最新の世論調査ではEU離脱に賛成の人は55%、反対の人は45%となり、10ポイント差がついている状況です。
イギリスの最大の同盟国であるアメリカでは、今年で任期が終了するオバマ大統領はキャメロン首相を支持しEUに残留するべきだと考えていますが、民主党候補ヒラリー・クリントン氏と大統領選挙を争っている共和党候補のドナルド・トランプ氏はEU離脱を支持しています。
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http://www.bbc.com/news/world-europe-36504890
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-schaeuble-idJPKCN0YW189
http://abcnews.go.com/International/wireStory/swedish-foreign-minister-brexit-bad-eu-39779809
http://www.independent.co.uk/news/uk/politics/eu-referendum-swedish-foreign-minister-warns-brexit-could-cause-break-up-of-european-union-a7076626.html
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